【夫婦関係】産後の妻に対して夫が理解すべきこと。パパとしてやるべきこと。そしてその先にあるもの【ワンオペ育児】
PAPA BLOGです。
今回は、自分が一番伝えたいテーマのひとつである、産後の妻との接し方についてお伝えします。
この記事は「病院で看護師さんから教わった言葉」、「育児本で得た知識」、そして「自身の実体験」の3つをベースに書いています。
私は2児の父親で、2人目の出産時に5ヶ月間の育休を取得した経験があります。
これからパパになる人、パパになって間もない人、もしくは会社の同僚や部下がパパやママになるという方は、ぜひこの記事を読んでいただき、少しでも産後の大変さを理解していただけることを願います。
子を持つ喜び。家族が増える幸せ。パパやママになる嬉しさ。一見この上なく幸せなことのように思いますし、幸せであることに間違いありません。
ただ幸せの裏側には、幸せの量と同じくらい苦しくて、切なくて、辛い思いも潜んでいます。
このような裏の側面に対して、パパは決して背を向けずに正面から向き合い、夫婦一丸で乗り越えていくべきです。
「仕事が忙しい」「育児は妻の役割」「仕事してないんだからその分頑張れるでしょ」
もし、このような考えが1ミリでもある場合は今すぐに考えを改めるべきです。
そうしなければ、家族の一生分の幸せが消え去ってしまうかもしれません。
取返しがつかなくなる前に、産後の辛さを少しでも理解した上で、夫婦でどう過ごしていくか話し合っていきましょう。
もくじ
産後の妻の状態
交通事故で全治3ヶ月
産後の女性の体は、全治3ヶ月の状態と同じと言われるほどの状態です。
全治3ヶ月の状態で家事や育児を満足にこなせると思いますか?
本来であれば日常生活もままならない状態のはずです。
もし仮に、本当に妻が交通事故にあったらあなたはどうしますか?
仕事が忙しいと言い訳をしますか?妻はひとりで大丈夫だと思いますか?
そんなことはないはずです。
仕事そっちのけで妻を看病したり、家のことは全部自分が担ったりしようと思うはずです。
まともに寝る間もない
赤ちゃんは数時間おきに寝て起きてを繰り返します。そしてその間におむつ替え、母乳やミルクなども必要です。
また突然泣き出した場合は夜中でもあっても即時対応が必要で、まさに24時間365日状態です。
そういった状態では、気を抜いて休憩できる時間があるはずもありません。
もちろんまとまった睡眠時間も取れませんし、心身ともに日々衰弱していきます。
あなたは全治3ヶ月の状態で24時間寝ずに働き続けることの辛さが理解できますか?
ひとりで孤独
育児は新しいことの連続で常に不安がつきまといます。何が正解かもよく分からず、近くに相談できる人はあなたしかいません。
また小さい子どもの命を預かっているので判断を誤るわけにもいきません。
ひとり孤独に育児しつづけることが、いかに辛くて残酷なことか分かりますか?
体力的にも精神的にも、その負担は計り知れません。
全治3ヶ月の状態で24時間寝ずに、ひとりで孤独に体力的にも精神的にも限界を超えた状態で過ごす辛さ、理解できますか?
なぜ昔は専業主婦が成り立っていたのか
今の40代50代以上くらいの世代の男性は、家事育児の辛さが特に理解できていないように見受けられます。
その原因は「今と昔の環境の違い」ではないかと思っています。
ひと昔前、男性は仕事一筋、女性は専業主婦というのが当たり前の時代がありました。
この時代を生きてきた人たちは、このイメージが頭に根付いていて現代においても家事や育児は女性ひとりで問題なくできるものだと思い込んでいます。
しかし、この考えは完全に間違っています。
なぜなら「今と昔の環境の違い」があるからです。
昔は二世帯住宅が今より一般的で、一緒に住んでいる祖父母が家事育児をサポートしてくれていました。
あるいは、昔は近所付き合いが今より盛んだったため、近所のおばさんが善意で家事育児をサポートしてくれたという話もけっこう耳にします。
要するに、昔のほうがパパママ以外のコミュニティが充実していたということです。
ママひとりではなく、祖父母や近所のおばちゃんなどのサポートがあって、初めてママのワンオペ育児成り立っていました。
しかし、現代ではそういったコミュニティは少なくなっています。
ママを助けられるのはパパしかいません。パパが仕事に逃げることで、ママはひとり孤独になってしまうのです。
パパができること
ここまでの内容を読んでいただけたのであれば「産後にパパは何をすべきなのか」その方向性だけでも見えていると思います。
子どもが生まれると、大半のパパは「育児と家事を頑張ろう」と思うかもしれません。もちろんこれはこれで大事なことですが、パパがすべきことは他にあります。
それは、妻を幸せにすることです。
結婚した時に誓ったはずですよね。
妻を幸せにすれば夫婦関係が円満になります。子どもに対してもより良い育児ができるようになります。
妻が不幸になれば育児にも影響が出てきます。夫婦関係のミゾも深まり、家族が崩壊してしまうかもしれません。
もし子どもを大事に育てていきたいのであれば「妻を幸せにすること」を忘れないでください。
妻を幸せにするのは夫の役割です。
パパが頑張っても絶対にうまくいかない
ここまでの内容を少しでも共感していただけたのであれば、きっと産後の行動も変わってきているはずです。
でも残念なお知らせがあります。それは、
パパがどんなに頑張っても、絶対にうまくいかない
ということです。
産後のママの状態は理解していただけたと思います。産後は体力的にも精神的にも極限の状態なので、正常な判断や正常なコミュニケーションはできるはずがありません。
産後の女性はよく人が変わると言いますが、変わってしまって仕方のない状況なのです。
そんな状態なので、パパがいくら頑張ったり気を遣ったりしてもすべて仇となって返ってきてもおかしくありません。
ヒステリックに怒鳴られたり物を投げられたり、話しかけても無視されたり、そんな状況を覚悟して下さい。
そして、もしそんな状況になったとしても、反論したり揉めたりする必要はありません。
産後の辛い状態をパパがすべて受け止めてあげましょう。数か月かかる場合もありますが、いつかは落ち着いてくるはずです。
辛い状況を抜けた先には、きっと後で妻から一生分の感謝をもらえることでしょう。
おわりに
今回は産後の妻との接し方についての内容でした。
本記事の内容は、僕自身の経験が大きなウエイトを占めています。
あのとき、実は僕自身もものすごく辛かったです。地獄のような日々でした。
でもなんとか夫婦で乗り越え、今では夫婦円満で幸せに暮らすことができています。
余談ですが、twitterを眺めているとママのワンオペ育児による悲痛な叫びをよく目にします。
そういったツイートを見ると心配で心配でたまりません。
ワンオペ育児の辛さをみんなが理解し、少しでも悲痛な叫びが減っていく世の中を切実に願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。